トルミル保存は違法で逮捕される?法律の専門家が教える「本当の境界線」と開示請求リスク

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「あれ、昨日まで普通にご飯を食べていたのに……」。

SNSで流れてきた「違法ダウンロードで開示請求が届いた」というバズっている投稿。

それを読んだ瞬間、心臓がバクバクして、昨日トルミルで保存した動画のことが頭から離れなくなった。

そんな経験はありませんか?

 

「明日、警察が家に来るかも」
「親にバレて大学を退学になったらどうしよう」

深夜の布団の中で震えているあなたへ。大丈夫、まずは深呼吸してください。

ネット上の法律に詳しい弁護士として、多くの学生さんから同じ相談を受けてきました。

 

結論から言えば、トルミルというアプリ自体を使っているだけで逮捕されることはありません。

しかし、あなたが保存した「中身」によっては、警察よりも先に「ある一通の手紙」が届くリスクが潜んでいます。

この記事では、あなたが今抱えている漠然とした恐怖を、法律という確かな知識で解消します。

読み終える頃には、自分が何をすべきか冷静に判断できるようになっているはずです。

 

[著者プロフィール]

佐藤 健一 (Sato Kenichi)

IT・デジタル法務専門弁護士。ネット上の著作権侵害や発信者情報開示請求に特化し、年間100件以上のトラブルを解決。若年層向けの法教育にも力を入れており、「法律を、自分を守る武器にする」方法を分かりやすく伝えている。

 

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トルミルを使っているだけで「違法」になるのか?

結論を急ぐあなたに、まず一番大事なことを伝えます。

トルミル(Torumiru)というアプリをスマホに入れていること、それ自体は完全に「合法」です。

トルミルのような保存アプリは料理に使う「ナイフ」と同じだと考えてください。

ナイフは美味しい料理を作るための道具ですが、使い方を誤れば人を傷つける凶器になりますよね。

アプリも同様で、トルミルは技術的には「通信機能を備えたファイル管理ツール」に過ぎません。

警察が突然やってきて「トルミルが入っているから逮捕だ!」なんてことは、日本の法律ではあり得ないのです。

問題はアプリそのものではなく、あなたがそのアプリを使って「どんな動画を、どこから、どんな目的で保存したか」という点にあります。

✍️ 専門家の経験からの一言アドバイス

【結論】: アプリ自体を削除する必要はありませんが、トルミル内に保存した動画リストを今すぐ総点検してください。

なぜなら、道具が合法であっても、その道具を使って「著作権法」というルールを破ってしまえば、法的な責任を問われる可能性があるからです。

多くの人が「アプリがApp Storeにあるから安全だ」と思い込みがちですが、ストアにあることと、使い方が合法であることは別問題だと覚えておいてください。

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【逮捕・賠償】絶対にアウトな3つの保存パターン

では、具体的にどのような使い方が「凶器」になってしまうのでしょうか。

日本の著作権法第30条では「私的使用のための複製」を認めていますが、以下の3つのパターンに該当する場合、そのルールから外れ、刑事罰や損害賠償の対象となるリスクが激増します。

特に重要なのは「情を知って(違法なものだと分かって)」保存したかどうかという点です。

1. 公式配信されている「映画・アニメ・ドラマ」の海賊版保存

本来、映画館やVODで見られるはずのコンテンツが、公式ではないチャンネルや海外サイトにアップロードされている場合です。

これを「違法アップロードだと知りながら」保存する行為は、明確に刑事罰(2年以下の懲役もしくは200万円以下の罰金、またはその両方)の対象となります。

2. 市販されている「音楽(楽曲)」の保存

YouTubeにアップされた公式PVではない、誰かが勝手にアップした楽曲を保存する行為も同様です。

音楽に関しては特に厳しく規制されています。

3. 海賊版サイト(リーチサイト)からのダウンロード

YouTubeに限らず、SNSや掲示板に貼られたリンクから「無料で漫画や動画が見られるサイト」へ飛び、そこで保存ボタンを押す行為です。

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なぜバレる?「開示請求」で親や学校に発覚する仕組み

「でも、自分の部屋でこっそり保存しているだけならバレないんじゃ……」と思うかもしれません。

しかし、現在のネット社会において、あなたの「足跡」を隠し通すのは非常に困難です。

実際、サトウ君のような一般のユーザーにとって、警察の逮捕よりもリアルな脅威は「発信者情報開示請求」です。

これは、動画の権利者が「私の動画を勝手に保存した人を特定したい」とプロバイダに訴える手続きです。

特定されるまでの流れを整理してみましょう。

トルミル保存は違法で逮捕される?法律の専門家が教える「本当の境界線」と開示請求リスク

あなたが大学のWi-Fiや実家のネットを使っている場合、その契約者に手紙が届きます。

特に大学のWi-Fiを利用していた場合、大学事務局に身元特定依頼が届き、停学や退学などの処分を検討されるという、人生を左右する事態に発展することもあり得ます。

つまり、親や学校に真っ先にバレるということです。

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【判定チャート】あなたの保存した動画はセーフ?アウト?

今のあなたの不安を解消するために、客観的なリスク判定表を作成しました。

自分のトルミルの中身を思い出しながらチェックしてみてください。

もしアウトだった場合は、今この瞬間に削除すれば社会的リスクを最小限に抑えられます。

(※表が見切れる場合は横にスクロールしてください)

保存した動画の種類 著作権法上の扱い 刑事罰のリスク 開示請求リスク
公式が配信する動画 規約違反(※) 極めて低い 低い
TV・アニメ(無断転載) 違法 あり 高い
市販の音楽・楽曲 違法 あり 非常に高い
自分で撮影した動画 合法 なし なし

(※YouTube公式が認めていない保存は利用規約違反となり、アカウント停止の恐れがあります)

もし、あなたのトルミルの中にアニメの全話まとめや最新曲のフル音源が入っているなら、それは今すぐ削除することを強くおすすめします。

削除した瞬間に「継続的な権利侵害」は止まり、リスクを最小限に抑えることができます。迷っているなら、今この場でアプリ内の動画をすべて削除してください。

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【Q&A】トルミルの利用に関するよくある質問

(※質問をクリックすると回答が表示されます)

Q1. 「キャッシュ」として一時的に保存するのもダウンロードと同じですか?

A. はい、法的には「自分のスマホにコピーを作った」ことと同じ扱いになります。

トルミルのようなアプリでオフライン再生のためにデータをスマホ内に取り込む行為は、技術的には「キャッシュ」と呼ばれますが、著作権法上は「複製」にあたります。そのため、その動画が違法アップロードされたものだと知っていれば、たとえキャッシュであっても違法ダウンロードの対象となります。

Q2. YouTubeの公式チャンネル動画なら、トルミル保存しても100%安全ですか?

A. 「刑事罰」のリスクはありませんが、「規約違反」のリスクはあります。

公式がアップしている動画を保存する行為は、著作権法第30条(私的使用のための複製)の範囲内と解釈されるため、逮捕や賠償の対象にはなりにくいです。ただし、YouTubeの利用規約ではダウンロードが禁止されています。バレた場合には、アカウント停止などのペナルティを受ける可能性があることは覚悟しておきましょう。

Q3. アプリを削除すれば証拠隠滅になりますか?

A. アプリを消しても、プロバイダの「接続ログ」は一定期間残ります。

スマホからアプリを消せばデータは消えますが、あなたが「どのサイトからダウンロードしたか」という記録はプロバイダのサーバーに数ヶ月間残ります。削除が即座に「完全な証拠隠滅」にはなりません。しかし、「これ以上繰り返さない」という意思表示として、今すぐ消すことは法的な心証として極めて重要です。

Q4. 自宅に「意見照会書」が届いたらどうすればいいですか?

A. 絶対に放置せず、すぐに弁護士に相談してください。

プロバイダから届くその手紙は、情報開示の最終確認です。放置すると同意なしに情報が開示され、そのまま損害賠償請求へと進んでしまいます。一刻も早くネットトラブルに強い弁護士に相談し、適切な回答書を作成する必要があります。

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まとめ:正しく恐れて、合法的なエンタメを楽しもう

「トルミルを使ったら人生終わりだ」と絶望する必要はありません。

しかし、法律というルールを無視して「タダで楽しもう」とすることには、あなたの想像以上の代償(開示請求、賠償金、家族への発覚)が伴います。

今すぐあなたができることは3つです。

  1. トルミル内の「怪しい動画」をすべて消す
    まずはリスクをゼロに近づけましょう。
  2. YouTube Premiumなどの公式サブスクを検討する
    公式に認められたオフライン再生なら、何も恐れる必要はありません。
  3. 法律を「自分を守る知識」にする
    何がアウトかを知っていれば、もうSNSのニュースに振り回されることはありません。

ビクビクしながら動画を見るのは、もう終わりにしましょう。

正々堂々とエンタメを楽しめる自分を取り戻してください。応援しています。


参考文献リスト

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